伝説のマグロ仲買人。群れの先頭を走る一匹のマグロを見極める
マグロはすごい荒波で泳いでいます。漁師の方がそのマグロを獲っています。私は、そのことを知っているからみんなが普通に「食べている」ということはすごく幸せなことだと実感することができるのです。
私はマグロの仲買人です。競りの現場が私の仕事場になります。競りのときには、マグロとそのマグロから切断された尻尾があります。
そのマグロの尻尾の肉を手でとります。そして、そのマグロの質を見極めるのです。マグロの肉をとってその肉を揉みます。揉んでいくことで肉を本当の強さを見てあげるのです。
マグロを25本並べても自分が見ておいしそうだなって思うものは1本あるかどうかわからないです。そういう世界でマグロの目利きをしています。
そこで、肉質がいいもの、要するに赤みをとって赤身の肉質が良いものをきちんと見分ければ必ず“アブラ”がついてきます。
あなたはお仕事をするときに笑うことはありますか？私の仕事でも笑顔は大切です。
もちろん、厳しいこといっぱいあります。詰まっています。でも、私は、笑顔で終わればいいのです。難しいことじゃないです。食べて美味しければそれでいいのです。