オホーツクのホタテやカニは自然からの恵みであり、雪国物語の経験の宝! 

丸ウロコ三和水産 山崎和也 

自然を判断することの難しさとこれまでの経験から判断するということ 

オホーツクの流氷は、浜のところまでぎっしり接岸します。氷が浜まで来るということは、氷と共に生物も来るということです。順を追って説明すると、まず、氷の下にプランクトンや餌を持ってくるいわゆる栄養の素がついてきます。それにつられて、流氷と一緒に他の生物がやってきます。例えば、快泳魚であればそこを通るという形になり、毛ガニやホタテであればその下で恵みを受けます。カニあれホタテであれそこで栄養を含んだものが大きくなるのです。

特に、ホタテは年に一回、例えるならエネルギーを蓄えるという特別な要素があります。つまり、オホーツクのホタテは、流氷に付随した自然の力で他の漁場とは全く違う栄養がプラスされています。そういう意味でオホーツクのホタテは特別視されています。僕らも仕事をやっていてそう感じます。 

その後、一ヶ月後ほどでホタテの水揚げが始まります。自然のものなので、味が濃くなっていく時期もあれば、毎年の傾向で全く同じような形にはなりません。しかし、「いい時期になってきたな」というのは長年、仕事をしているからわかるのです。 

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